「大腸カメラ検査を受ける必要ってあるの?」
大腸内視鏡検査(大腸カメラ検査)を初めて受けられる方、これまでに他のクリニックで受けられたことがある方、様々いらっしゃるかと思います。こちらの記事では、大腸カメラ検査を受けるべき理由をご紹介させて頂きます。
目次
1. 大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)とは
2. 大腸カメラ検査で分かる疾患
2-1. 腫瘍性の疾患
2-2. 炎症性の疾患
2-3. その他
3. 大腸カメラ検査を受けるべき方
4. 当院の大腸カメラ検査の特徴
5. 最後に
1. 大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)とは
大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)とは、正式には「下部消化管内視鏡検査」と呼ばれており、肛門から先端にカメラの付いた細長いチューブを挿入することで、直腸から盲腸までの大腸粘膜を直接観察することができる検査です。さらに、先端の「スネア」という金属の輪を出して掛け、その輪を締めてから高周波の電流を流して焼き切る方法で、大腸ポリープを切除することが可能です。また、大腸ポリープだけでなく、大腸がん等の腫瘍性の病気や、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性の病気も診断することが可能です。大腸ポリープやその他の病変も早期に発見することに有効な検査であるとされていますので、定期的に大腸カメラ検査を受けることが重要です。
2. 大腸カメラ検査で分かる病変
大腸カメラ検査で判断できる病変は多々あり、大きく下記の「腫瘍性の疾患」「炎症性の疾患」の2つに分けることができます。
2-1. 腫瘍性の疾患
・大腸ポリープ
・大腸がん・進行大腸がん
・直腸カルチノイド
・大腸粘膜下腫瘍
2-2. 炎症性の疾患
・潰瘍性大腸炎
・虚血性大腸炎
・クローン病
・ベーチェット病
2-3. その他
・大腸憩室症
・大腸メラノーシス
・直腸潰瘍
・直腸粘膜脱症候群
・痔
3. 大腸カメラ検査を受けるべき方
大腸カメラ検査を受けるべき方の特徴は、以下の4つに大別できます。
<腹痛・下痢・便秘・血便などの症状がある方>
腹痛や下痢、便秘の症状が繰り返される場合は、過敏性腸症候群(IBS)や大腸がんの可能性があります。大腸がんは、日本全国のがん罹患数は1位であり、死亡率は肺がんに続き2位となっています(※)。ただの下痢や便秘だといい、発見と治療が遅れてしまうと、手遅れになりかねません。末期の状態になると、他臓器への転移が生じたり、がん組織からの出血を引き起こします。また、腸閉塞など、様々な重度の症状を引き起こします。
また、血便の症状がある方は、大腸がんや潰瘍性大腸炎などの大腸における病気や、痔や食あたりなどの細菌による腸内の炎症など、様々な原因の可能性があります。出血している部位や粘膜の性状、組織検査、培養検査で診断ができます。
これらの症状を長く繰り返す方は、早めに大腸カメラ検査を受診して頂く必要があります。
(※ 出典: 国立研究開発法人国立がん研究センター「最新がん統計のまとめ」より)
<40~60代のご年齢の方>
大腸がんは高齢になるにつれて発症率が高くなり、60歳代がそのピークとなっています。男女ともに40歳代から大腸がんを発症する確率が高くなりますので、40歳を超えたら定期的に大腸カメラ検査を受けることをおすすめしております。また、ご家族に大腸がんや大腸ポリープがある方もしくは過去にあった方は、40歳代より前のご年齢でも、大腸カメラ検査を受けておくことが重要です。大腸がんの検査は様々ありますが、大腸がんだと確定診断ができるのは、大腸カメラ検査のみとなっております。当院では、大腸カメラ検査にて、早期大腸がんや大腸ポリープが発見された場合、その場で切除する日帰り施術が可能です。以上のことより、大腸がんなどの病変は、早期に発見することが何よりも重要です。40歳代以上の方は、定期的に大腸カメラ検査を受けることを推奨しております。
<特に自覚症状がないが、検診や健診、便潜血検査で要検査と言われた方>
1). 大腸がん検診を受けたことがある方
大腸がん検診を最近受けて、その際の便潜血検査の結果が陽性であった方は、大腸カメラ検査を受けることを推奨しております(保険適用されます。)
2). 大腸がん検診を受けたことが無い方・受けた結果が陰性だった方
大腸がん検診を最近受けたことが無い方や、受けたけど結果が陰性だった方は、貧血がないかご確認ください。貧血の診断を受けていた場合、大腸カメラ検査を受けることを推奨しております。大腸がんがあっても、便潜血検査が陰性になる場合もあり、気になる方はご相談ください。
<下記の生活習慣がある方>
下記の生活習慣に該当される方は、大腸がんのリスクがあります。
一度、大腸カメラ検査を受けてみてはいかがでしょうか。
・運動不足
・喫煙飲酒の習慣がある
・肉類を食べることが多い
・肥満傾向である
・糖尿病を患っている
・潰瘍性大腸炎(炎症性腸疾患)
4. 当院の大腸カメラ検査の特徴
当院の大腸カメラ検査は、下記のような特徴があります。
・ 鎮静剤・鎮痛剤によるリラックスした検査
・ 最新の内視鏡検査機器の導入
・ 「下剤を飲まない大腸カメラ」の実施院内で下剤服用が可能なトイレ付完全個室完備
・ 無送気軸保持短縮法
・ お腹の張りを抑える二酸化炭素送気
・ 大腸ポリープ切除が可能
・ 検査終了後は寝たままリカバリールームに移動
・ 土曜の検査が可能
当院では、「患者様に寄り添った丁寧で優しい医療」を心がけております。
大腸カメラ検査に対し、”苦痛”や”痛そう”といったマイナスのイメージを持たれる方が多いかと思いますが、当院ではリラックスして大腸カメラ検査を受けることができますので、検査を受けることをご検討されている方は、当院へお越しください。
当院の大腸カメラ検査の特徴の詳細は下記よりご覧頂けます。
https://www.soen-naika.com/colon/#a03
5. まとめ
本記事では、大腸カメラ検査をうけるべき理由についてご紹介しました。
まとめると、
・ 腹痛・下痢・便秘・血便などの症状がある方
・ 40~60歳以上の方
・ 検診や健診、便潜血検査で要精検と言われた方
上記にあてはまる方は、大腸カメラ検査を受けることを推奨しております。
以上が「大腸カメラ検査をうけるべき理由」についてでした。
こちらの記事によって大腸カメラ検査を受ける理由の参考にしていただけたら幸いです。
当院では、患者様にご安心して検査を受けて頂くため、十分配慮しております。
大腸カメラ検査を受けることをご検討されている方は、下記より詳細をご覧頂けます。
https://www.soen-naika.com/colon/#a01
最後までご覧いただき、ありがとうございました。